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こどもは「褒めて育てる」と言いますが
褒め方にもいろいろありますよね。
うちのこどもはもう高校生・大学生で
「褒めて育てる」時期を過ぎています。
(もちろん今でも褒めるときはありますが)
自分の子育てを振り返ってみると
「あの褒め方ってどうだったのかな」と
思うことがあります。
動画アプリを見ていたら
こどもの褒め方によってやる気がどう変わるかの実験と
その見解がありました。
今、育児中の方や将来こどもを育てたい方の
情報になればと思います。
実験内容
1990年代、コロンビア大学での実験
10~12歳のこどもたち約400人
知能テストを受けてもらったあと
実際の点数は伏せたままで
「あなたの点数は100点満点中80点だった」と
告げます。
次に、こども達を3つのグループに分け、
グループごとに成績以外に伝えるコメントを変えます。
グループ①「本当に頭が良いんだね」
グループ②「努力の甲斐があったね」
グループ③ コメントしない
その後、
誰でも解ける易しい問題と
難しい問題を自分で選んでチャレンジしてもらいます。
さらに、自分の成績をみんなの前で発表してもらいます。
実験結果
易しい問題と難しい問題の選択の結果は・・・
グループ①は、6割が易しい問題を選択
グループ②は、9割が難しい問題を選択
グループ③は、半々に分かれたそうです。
また、成績発表では
グループ①の4割のこどもが実際の点数より
良い点数=ウソを報告したそうです。
ちなみに、グループ③のこどもで
ウソの報告をしたのは1割でした。
動画での見解
頭が良い、という点で褒めることが
良い成績を見せやすい問題を選ぶ圧力になっていること。
また、頭が良いと褒められたことで
自分を良く見せようとウソをつくことをいとわないこと。
結果を褒めることの影響がこの実験で分かります。
実験者の見解として次のことが語られていました。
・頭が良い、と褒められたこどもは 「自分は頑張らなくてもできる」と思い 努力をしなくなる ・本当の自分は頭が良いわけではないが 周りの人に「頭が良い」と思わせなければならないと 思い込む ・「頭が良い」という評価から得られる メリットを維持するためにウソをつくことに 抵抗がなくなる
わたしの見解
意外だったのは、
コメントしないグループ③で
半分の子は難しい問題にチャレンジし、
ウソの報告をする子が少なかったこと。
結果を褒める、という間違った?褒め方をするより
いっそ何も言わない方が良いかもしれない、
という印象でした。
何も言わなくても難しい課題を選ぶ子は選ぶし
変な圧力をかけなければウソもつかない。
親としては良い点取ったら褒めますし
(うちなら80点取ったら純粋に褒めてしまいます^^;)
褒め方ひとつでやる気の出方や
ウソをつくかどうかにまで影響が出るとなると
なかなか難しいな、と思いました。
わたしが読んだ本 ある精神科医の本
褒め方とやる気、から脱線しますが
この動画を見てふと思い出したことがあります。
我が子がまだ幼い頃、
わたしの自己流の子育てでは心配だったので
いろんな本を読んでいました。
ある精神科医が書かれた本で
(医師のお名前や本のタイトル忘れてしまいました)
褒め方と成長したこどもに出た影響です。
テストの結果や成績などを褒めて育てたけど
成長するにつれて思うように成績が上がらず
家庭内暴力を起こすようになった子。
自分が母親から「かわいい」と言われ嬉しかったので
自分の娘にも「かわいい かわいい」と褒め続けた母。
娘の方は「わたしは可愛くないといけない」と思い込み、
摂食障害になってしまった子。
どちらの親も『毒親』ではなく
普通にこどもをかわいがっている親だったと思います。
褒めているつもりがプレッシャーになってしまったようです。
精神科医の方の見解では
褒める前にこどもの存在自体を認めることや
何もなくても愛していることを伝えることが大切だと
書かれていたように思います。
「自分の存在を認められている」という土台の上に
褒め言葉があるといいけれど
土台がないところに
成績や容姿などを褒めると
結果が良いうちはなんとかなっても
悪くなると(成績が落ちる、容姿が変わる)
自分の存在価値がないように感じるのだとか。
大事な我が子が自分の褒め言葉によって
プレッシャーを感じたり
精神疾患まで抱えてしまうのは辛いことです。
今一度、褒め言葉が結果ではなく
過程を褒められているかどうか、
存在自体に価値があると伝えられているか
考えてみましょう~
(その伝え方がまた難しいんやけどね)
本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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